ニュークイック工法の特徴


一層剥離専用の注入技術です。
多層の剥離には使用できません。


1.湿式超低騒音ドリル(MF-1)使用による利点
  • ニュークイック工法専用ドリルT-1タイル、石材を割らずに穿孔できます。(特殊ノンコア型ダイヤモンドビット仕様)
  • 低振動であるため建物構造体に悪影響がなく共浮きが発生しません。
  • タイルに皿もみをしないのでタイルの強度が低下しません。
  • 非常に穿孔音が低いため居ながら工事ができます。(60dB以下)
  • 湿式であるために粉塵がでません。(バキューム一体型の洗浄穿孔)
  • 孔内部の粉塵を有効に除去できます。(接着強度の確保)
  • 躯体空隙部に詰まりが発生しません。(0.1mmの空隙部より注入可能)
  • 速乾性の冷却水使用による作業効率の向上。


確実に粉塵を取り除くMF-1ドリル「洗浄穿孔」の効果建材試験センターのニュークイック工法における接着剤の注入試験

ニュークイック工法試験結果
■ニュークイック工法  隙間0.1mm ■ニュークイック工法  隙間0.2mm ■ニュークイック工法  隙間0.3mm
左・中・右3体とも2.0MPaの圧力で注入できないため、2.0MPaの圧力をかけた状態で5秒間制止し注入を終了した。 左1.3MPa、中1.4MPa、
右1.5MPaの圧力で注入した。  
左0.8MPa、中0.5MPa、
右0.7MPaの圧力で注入した。













ニュークイック工法試験結果
■従来工法隙間0.4mm ■従来工法隙間0.5mm ■従来工法隙間0.6mm
左・中・右3体とも2.0MPaの圧力で注入できないため、2.0MPaの圧力をかけた状態で5秒間制止し注入を終了した。 左・中・右3体とも2.0MPaの圧力で注入できないため、2.0MPaの圧力をかけた状態で5秒間制止し注入を終了した。 左・中・右3体とも2.0MPaの圧力で注入できないため、2.0MPaの圧力をかけた状態で5秒間制止し注入を終了した。













※ 上記の試験結果、従来工法に関しては、粉塵詰まりが原因で0.7mm以下の空隙部に樹脂が注入できないことが判明しました。

 

ニュークイックノズル使用による利点及び比較実験
◎ 建築改修工事監理指針に沿った確実な樹脂注入により、どのような孔の深さに対しても孔最深部より樹脂の注入が可能です。(最深部自動注入)
◎ ニュークイックピンを差し込んでもピンの浮き出しがありません。(エアー溜まりなし)
◎ 樹脂の注入不良が発生しません。(高強度施工)
◎ 樹脂の注入が確実なので、ピンの引抜き強度が十分にでます。(1ピンあたり約800~1,050kg)



■市販品ノズル(従来工法)による注入
穿孔口側より樹脂が注入されるため、孔の最深部が加圧状態となり注入ノズルを引抜くと同時に、孔内部の圧力が開放され穿孔口より樹脂が押し戻され、孔内部に樹脂が残らず、空洞状態になることが分かります。その後、空洞状態の孔内部に不完全な状態で全ネジピンが固定されます。

■市販品ノズル(従来工法)による単一孔注入映像
■ニュークイックノズルによる注入
ニュークイックノズルは、ノズル中心部に細い管が、注入する樹脂の圧力によって押し出され、自動的に最深部に向かって伸び、樹脂注入が孔最深部より開口部に向かって注入される為、エアー溜まりが発生しません。又ノズルを抜き出しても、加圧エアーの影響は受けず樹脂のみが孔の最深部に残り、ステンレスピンを差し込むと、下部より樹脂が押し出されステンレスピン全体を包み、完全な樹脂の注入状態となります。

■ニュークイック工法単一孔注入映像
■市販品ノズル(従来工法)による注入
穿孔口側より樹脂が注入され、空隙部を通り下孔の開口部を樹脂がふさぐため、下孔内部が加圧状態となり、樹脂が注入できず、空隙部に樹脂が拡散します。その後、全ネジピンを差し込むと全ネジピンの回りがエアー溜まりだらけの状態となってしまい、さらにエアーの反発圧によってピンが押し戻され浮き出してしまうことも分かります。さらに全ネジピンを差し込むと、最深部は空洞状態である為、接着固定出来ない事が分かります。

■市販品ノズル(従来工法)による1層浮き部注入映像
■ニュークイックノズルによる注入
ノズル中心部の細い管は、自動的に孔の深さに調節され、樹脂注入が孔最深部より開始されます。最初に最深部より満たされ、次に空隙部に樹脂が拡散していくのが分かります。全ネジピンを差し込むと、ピンの回りには、エアー溜まりが発生せず、空隙がなく、最深部、空隙部、上部が全ネジピンによって完全に連結し接着できることが分かります。

■ニュークイック工法スモールピン(3φ)専用ノズルによる1層浮き部注入映像

■ニュークイック工法ストロングピン(5φ)専用ノズルによる1層浮き部注入映像




















































接着剤
建築補修用
注入エポキシ樹脂
I-H-R(JIS適合品)









.ニュークイックピン(キャップ付ステンレスピン)使用による利点
◎ ステンレスピンにキャップが一体化しているので、確実にタイル固定が出来る事と壁面に合せた着色をすることによって一般ピンニング工法の樹脂の硬化待ち(15h~24h)、パテ埋め、研磨作業、塗装作業、の4工程を1工程で処理することができます。
◎ 一般ピンニング工法の全ネジピン、4φに比べ5φであるため剪断強度が強い。
◎ 0.5mmごく薄キャップであるため凹凸が目立ちません。
■ニュークイック工法による施工後
平キャップ施工テーパーキャップ施工














※テーパーキャップ施工の場合、凹凸がありません。(面取り工程が増える為、4工程施工)